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WINERYワイナリーのこと

札幌市街地からわずか車で30~40分ながら、八剣山地域は大きな自然が残されており、また古くからリンゴやサクランボなどの果樹栽培がおこなわれてきました。なかでも八剣山南山麓には南に向かう扇状地が緩斜面をつくり、水はけ、日当たりが良いことから、2008年から試験的にブドウ栽培を開始。この地域にふさわしい「さっぽろ地ワイン」ブランドの製品化を目指して、2011年、「八剣山ワイナリー」の活動をはじました。

VINEYARD地質・ブドウのこと

八剣山ワイナリー周辺の基盤には、いまから数百万年前に海底に堆積した砂や泥が固まった砂岩・泥岩(中新世・板割沢層)が分布しており、あとから起こった活発な火山活動によって、これに貫入した溶岩脈が浸食に耐えて取り残され、薄い板状の岩山として, ステゴザイルスの背中のような八剣山の地形が出来上がりました。昔の豊平川は基盤岩を深く削り、川が運んだ河砂利(段丘礫層)は、今もいくつかの段丘面をつくって堆積しています。さらにワイナリー付近では、支流の砥山沢川から流れ出た土石流が扇状地をつくり、ブドウ畑(第一・第二圃場)はこの上に拓かれています。扇状地の末端では湧水(メム)が集まって湿地となり青粘土層を堆積させたので、この付近では珍しい局所的な軟弱地盤となりました。このため「八剣山キッチン&マルシェ」の建築工事の際には、地盤調査(スウェーデン式貫入試験)や地盤改良工事(砕石パイル工法)が必要となりました。

ワイナリーの畑をつくる礫質土壌は、大小の石が蓄熱してブドウを温めるほか、礫からミネラル分がワインの味わいに大きな影響を与えます。第一(試験)圃場では、欧州系・ハイブリッド系など25種類を超えるブドウ品種を試験栽培中で、この土壌にもっともに適したブドウの評価を続けています。

土壌の性質と、日照・降雨などの微気候は、そこで育つブドウの適正とワインの味わいに大きな影響を与えます。第一(試験)圃場では、欧州系・ハイブリッド系など25種類を超えるブドウ品種を試験栽培中で、この土地にもっともに適したブドウの選定続けています。

WINE MAKINGワイン造り

良質のブドウを選別し丁寧な醸造プロセスをふむことで、個性豊かな上質のワインを造ることを基本にしています。醸造施設は、場内の井戸からくみ上げた豊富な地下水を利用し、発酵タンクや保管庫室内の冷却に使用し、エコ施設としても機能しています。

また畑から採集したサンプルからワイン醸造に適した「地酵母」を選別する共同研究が進行中で、一部は北海学園赤ワインとして商品化を行っています。「さっぽろ地ワイン」テイストの確立に大きく近づいてきました。